トーマの部屋 ルナリアン

巷では、かぐや殿下と呼ばれている。なぜか地球に降りて音楽を作っていた月面人。

優先席の不幸な出来事

One day
ここは日本、とある都内の地下鉄。
優先席に若い男が乗っている。一番ドアに近い隅だ。
見た目は学生だろうか、おとなしそうな印象をもつ。。。

開いたドアーから、腰の曲がった老人が入ってきた。
その老人は、最初から優先席を狙っていたのだろうか、まっすぐに優先席の前に向かう。
しかし、時間帯もあって一般席どころか優先席も空いていない。
ちらほらと立ち乗りも見えるくらいだ。
腰の曲がった老人は、つり革には手が届かない、座席の横にあるパイプにつかまっている。
案の定、電車が揺れるたび、その老人も一緒になって揺れ、足がもたついている。たまに、おとなしそうな若い男と向き合う形にもなる。

そのとき、おばさんの声がした。
「あんた、席譲りなさいよ。」
優先席前のつり革につかまっていた、おばさんから、最初に話した若い男へ向けられた言葉だった。
若い男は、かなり困惑した様子で、下を向いた。動かない。
「何で譲らないのよ!早くしなさいよ。あなたのお祖父さんがこの人だったらどうするの?!相手の立場になって考えなさい。若いのに・・・○△×■◎?*$б・・・・」
大勢の人は、この状況を、若い男にしか非が無いと思うだろう。目に見える状況だけがこの世界を作ってしまっているから。。。そして、私も、その一人だった・・・

若い男が口を開いた。
「僕・・・義足なんです・・・」
そういって、ズボンをまくって見せた。
「最近、つけたばかりで、痛くて病院へ向ってるんです・・・」

どうして・・・どうしてこの男性は、こんな大勢の前で、‘私は義足です‘なんて言わなきゃいけなかったんだ。
こんな大勢の他人の前で、自分の嫌な所を見せなきゃいけなくなったんだ。どうして、知りもしないおばさんに、人間性まで、言われなきゃいけなくなったんだ。
男だからか?若いからか?腰が曲がってないからか?

電車の優先席に座るには、‘私は身体障害者です‘という目に見える証拠を持っていなければ座ってはいけない場所なのか。‘私は目には見えませんが、病気で立っているのもつらいです‘と紙に書いて体に貼って乗るか、一緒にご乗車している皆さんに、こうこうこういう理由により優先席に座りますと、公表して座る場所であるのか。

優先席くそくらえ
こんな世界、国際救助隊サンダーバードですら救えんわ



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